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若年性アルツハイマー病 / 尻尾をかんだ蛇 5

健康・美容

若年性アルツハイマー病 / 尻尾をかんだ蛇 5
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リコード法による奇跡の回復

1年とすこし前に公開した記事に追記をしています。

若年性アルツハイマー病に侵され 命の危機に瀕していた主人が このあとに出会ったリコード法取り組みによってMMSEで10ポイントという奇跡的回復をし現在も回復傾向が続いています。

アルツハイマー病が残した傷あとのリハビリは厳しいものがありますが、毎朝ひとりで着替えてランニングに出かけ 規則正しい生活を送り 一旦あきらめた音楽活動にも復帰しました。

過去を見ると かなりシビアな進行状態で 「アルツハイマー病の真実と終焉」でも回復が難しいと記述されているケースに見事にあてはまることがわかります。それにもかかわらず、 ここまでのQOLアップが可能であれば より多くの方がもっと素晴らしく回復することができるのではないかと思い発信を続けています。

アルツハイマー病は進行するのみ、とあきらめないでチャレンジしてみようと思っていただければと願います。

以下 元記事、リコードに出会う前の記録です

混乱の最中でよくぞ冷静に書き残していたと いまさらながらおもいます。
世間で言われるアルツハイマー病のイメージとあまりにかけ離れた現実に驚き、本当の姿はこうなのだ、と何としても伝えなくては、と必死でした。
伝え、残して何の役に立つのか?と自問しながらでしたが 残しておいたことで 今、リコード的分析と実際にどんな効果があったかを知ることができます。


若年性アルツハイマー病の夫とともに

初診から3年と2か月 今日のできごと

・コーヒーメーカーのセットの仕方が??いつまで待っても??
(あれ?変だよと指摘したところ思い出す)

・"The Rose"の楽譜がC-durにならないか?という
(実は同じ質問 今年に入って少なくとも5回目)

・活字の”F”と手書きの”F”が同じ文字と認識できずに頭をかかえる
(フォントのデザインに似せた文字に書き直して納得)

若干のやりなおし時間があれば問題なく生活可能

これまでのお話

・誤解だらけの難病 若年性認知症 1~4
・若年性アルツハイマー病 / 尻尾をかんだ蛇 1~4
  をごらんください

日々オーボエ

反乱する右手薬指を相手に格闘する

左側頭へのダメージは右手の指の制御をむずかしくしている

尻尾をかんだ蛇とともに

脳機能の低下によって引き起こされる症状を自覚するのも脳機能である

アルツハイマー病にかかった脳は自らが破壊されていく危機感を感じ続けることができない
ダメージがダメージの存在を意識の中から消していく
へびが自らの尻尾をくわえ 自らをのみこんでいくように


オーボエを練習すること オーボエの基礎訓練を怠らないことが 生きがいの主人であり オーボエを通じて発見する運動機能の不具合に挑むこが 日常生活の動作の維持につながっているのはたいへんありがたいことである

好きなことを続ける 楽しめることに没頭することこそ 最大の機能維持のプログラムと言えるだろう

しかしながら

基礎訓練が 月ごとに 週ごとに 困難になっていき ひとつひとつの動作に要するエネルギーはふくれあがっていく その事実に本人は気づかない

”尻尾をかんだ蛇”は もし認知機能が正常なら感じるはずの「絶望」をのみこんでくれているのだ

脳機能の欠落によってわが身がじりじりと制御不能に追い込まれる恐怖を感じないでいられるのもこのこの蛇のおかげと言えそうである

文字/意味/言葉/音声 そして音楽

ボランティアコンサートを続けていると 私たちがいかに複雑なプロセスをふんで 外界を認識して内的な整理をしているのかを考えさせられる場面に出会う

なにげない作業にたいする主人の戸惑いは 理解への扉になる

「うた」はどこにしまわれているのだろうか

ボランティアで各病室へ歌のお届けをしたときのことである
お好きな「秋のうた」をいっしょにうたっていただく
・村まつり
・七つの子
・夕焼け小焼け
など よく知っているだろう曲を用意した

主人は・・・歌えなかった

漢字交じり縦書きの歌詞カードに対して まず「小さくて読めない」拡大したところ「音譜がなければメロディーと歌詞があわない」音符の下にひらがなで歌詞をつけたところ「ひらがなの羅列では意味が分からない」音符の下に漢字交じりに歌詞をつけて・・・

様々に工夫を凝らした楽譜をつくったのだが どうしても歌えなかった

オーボエではバッハやモーツァルトを演奏し コンサートで日本の歌のメロディーを吹いて皆さんに喜んでいただいていたので とにかく驚きだった

ところが 聴いて下さる方を前にしたとたんに別人のように歌った

「音楽には特別な力がある これぞ音楽療法」

と いう結論には あえてしない

「うた」はコミュニケーションとして記憶の中にしまわれているのかもしれないが・・・

素人なりの考察: 文字/意味/言葉/音声

主人の困惑を見ていると 記号である文字から言葉を認識するまでに多大なステップがあることに気がつく

記号の形を認識するのは 入りくんだ漢字よりも仮名の方がたやすいようである

しかし 認識した形を音声イメージに変換する時点で主人はつまづき さらに発声・発音する運動を制御するのに時間がかかってしまうため 歌のリズムにのることができない

さらに 一文字ごとの音声を短期記憶にとどめながら”まとめる”ことにたいへんなエネルギーを使う

「なにが書いてあるのかわからない」ということになる


漢字の場合 形の認識から意味のイメージへ直結するが 発音につながらない

意味と音声をつなぐ道筋が切れてしまっている

ゆっくりと語りかけるだけでいいのか?


これは文字を読むときだけのことではなく 普段の会話の際にもあてはめられることだと気がついた

「おまえの言うことはわからん」

主人がいうとき 失われたステップがどこなのか?意味?つながり?イメージ?音声の聞き落とし?短期記憶の欠落?

コミュニケーションの苦痛の中からの叫びは「ゆっくりと語りかける」だけでは対処は不可能だと思う「どうわからないのかがわからないから わからない部分を見つけ出す努力をする」その結果としての「ゆっくりと語りかける」であるべきだろう


音楽はゆったりとしていればよい あるいは ウキウキとしていればそれでよい というものではないことに通じると思う

現在進行形のチャレンジ

アルツハイマー病=物忘れ

とはちょっとちがった風景が見えませんでしょうか?
病が奪い去っていく「脳機能」は人としての存在を混乱させます

当然 本人にも家族にも戸惑いや葛藤がありますが、極力心理的な部分はとばしています。
主人の心のなかは主人にしかわからないことですから

アルツハイマー病=物忘れ

ではありません。

「ボケてまわりに迷惑をかけるどうしようもない人」でもないのです
失われていく脳の機能に翻弄されているのです

どれだけ本当の姿がえがきだせるかチャレンジです

早期診断 早期自覚は機能維持と以後の人生設計に大切なことです
人としてよりよく生きる
だれもが持っている権利として意識したい

アルツハイマー病に限ったことではなく誰もが意識しておきたいことだとおもいませんか?


見過ごしがちな変化の中に病気の兆候があるかもしれません
主人の場合の診断のきっかけとなった事件は「ネクタイが結べない」でした

物忘れではないことに注目してください

指先の運動をコントロールする・・・脳機能の不具合でした


若年性アルツハイマー病の場合 症状の現れ方に大きな個人差があるそうです
なかなか診断につながらず 気がついたときには大きな悲劇
そんなことにならないために 参考にしていただければさいわいです

そしてもうひとつ

イメージやマニュアルにとらわれることのない人間関係を心がけたくなりませんか?何気ない日常がどんなバランスの上に成り立っているのか ほんの少し意識してみてください

ブログ

ひきこもごも 日常の様子はこちらです。
やはり 不安や孤独と戦っています。いいね や シェア コメントで応援していただけたらありがたくおもいます

みんなで若年性アルツハイマーな生活を理解しようの会


リコード的に分析してみる(これより追記です)

当時は知るすべもありませんでしたが リコード法を考案したDr.BREDESENの分類でⅢ型(毒性)アルツハイマー病に当たるものの特徴がはっきりと表れています。

毒素によるダメージと 毒素を無毒化しようと暴走するアミロイドβの両方が脳を痛めつけている状態と言える3型に対して リコード法では

1.検査で毒素を特定して解毒する
2.暴走するアミロイドβ 沈着したタウたんぱくの除去をする
3.ダメージ箇所の修復をする

という手順を踏んでいきます。

実際にはすべてが同時進行なのですが 主人のような記憶障害以外の症状が複雑に現れてしまった3型の場合、ダメージ箇所を修復する作業は多岐にわたり 個人仕様の膨大なものになります。そのため "The End of Arzheimer's"の中でも「~でなければ改善する」と表現されてReCODE対象外のような記述となっています。

にもかかわらず、主人にかなりの回復が見られます。

そこには もともと音楽教師であったこと、極度の練習オタクなことなど 生活そのものがまるごと音楽療法だったことがかなり幸いしていると思います。

音楽がそのまま万能だというのではありません。自発的な行動の中で、神経可塑性を刺激する要素をふんだんに含んでいて、知らず知らずその効果を享受していたということ。今後はさらに分析的、治療的に音楽活動にとりくんでいきたいと思っています。

1.音によるリラクゼーション
2.振動療法
3.管楽器吹奏→深呼吸
4.タンギング→口腔内神経の活性
5.聴覚刺激
6.バランス感覚、体幹の安定
7.手指のコントロール
8.時間の計測
9.読譜→記号認識
10. 視奏→超短期記憶の活性
11. レパートリー追加→新規記憶の形成
12. 歌唱→言語活動
13. コンサート→コミュニケーション能力活性

音楽でできること、まだまだあります。

ReCODEの基本行動にプラスすることでの効果を観察しながら進めます。

主人への取り組みをベースにリコード目線で音楽療法を編み上げました。
リラクゼーション&フィジカルトレーニングに音楽を組み合わせました。
ReCODE的生活にをベースに構築する個人仕様です。

インフォメーション

アルツハイマー病からの回復への取り組みの第一歩はこのサイトへどうぞ



現在進行形の回復の様子をこちらのブログで発信しています

上記 「大風呂敷プロジェクト」只今止まっておりますが リコード法実行者とサポーターを結ぶ活動として再編成をもくろんでいます。そのためには まず、しっかりと主人の回復に取り組まなければなりません。

レクリエーション、情報交換、勉強会と随時集会を開催しています。
ご興味ありましたらFacebookグループまたは「大風呂敷」リンク中のメールアドレスまでお問い合わせください。

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